前回、看護師制度の思いについて述べました。
今回は、現在の日本と医療施設について書きたいと思います

現在の日本では総合病院のような、いくつかの診療科があつまり入院施設や手術・検査を行う病院が多くあります

医療施設動態調査(平成24年6月末概数
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/m12/dl/is1206_01.pdf
にもあるように年々病院数と病床数共に減少しています

また一般診療所数(入院ベッド20床以下の施設)も減少しています。しかし、世界と数だけで比べると、日本は国民1000人あたり入院患者用ベッドが13.7個に対してアメリカは2.9、オーストラリアは3.9、タイは2.1、カンボジアは0.7となっています。
(ちなみに統計上10ベッド以上あるのはベラルーシ・日本・韓国でした)

http://www.stat.go.jp/data/sekai/0116.htm#c14 総務省2015より参照

 

日本に病院がそんなに必要なんでしょうか?

 

 

これは、総合病院と診療所との役割が機能あいまいないことも原因の1つです。

オーストラリアでは、診療所(入院施設を持たない)に一般医(GP)がおり、その医師を介して総合病院やリハビリテーションや検査機関に紹介状を作成するシステムとなっています。
(総合病院への救急外来診療は別です)

このシステムでは、一般医(GP)のスキルが幅広く求められており、日本の総合診療内科医や救急医足して2つで割ったような位置に属しているかと思います。
この制度のため、総合病院へ直接来院する患者さんは必然と減少し、日本の一般外来診療の位置付けと異なることがわかります。しかし、日本では紹介状ない患者さんが総合病院へファーストコンタクトで来院する現状が多いです。
診療所の立ち位置が豪州と異なっており、日本では、診療所での医療の質のバラツキも大きいかと思います。

平均した医療レベルを保つために、現在の質のバラツキが大きさは、病院適正な数を配置することを難しくするでしょう。結局、現状は病院の数を多い状態で、まさに玉石混交状態でしょう。

また、医療者が問診することに医療の原点があると思っています。相談することで、患者さんは情報をもらい安心が得られる病気もあります。問診(相談)に医療費が加算される傾向になれば、診療所経営の為に必要のない薬の処方や治療を行う必要性がなくなります。

それは患者さんが、必要のない治療があることを認識できる機会になります。
そうすれば、総合病院の適正な数まで減少させることになるでしょう。

質の高い診断ができる医療者と質の高い看護がいること。
患者さんは不必要な医療をうけることなく、自宅から近い一般医で診察をうける環境を作れば、もしかすると、医療費の削減だけでなく患者さん自身の意識が変わるかもしれません。

さらに飛躍すれば、リハビリテーションをすることの意義も変わるかもしれません。

日本では病院に行くことがステータスという意識、特に高齢になれば病気になり通院することがステータスのような意識がないでしょうか。

オーストラリアで僕が出会った老人には、そのような雰囲気が感じられなかったです。高齢者なので何かしら持病などがあります、しかし通院することがステータスだと思う方には出会いませんでした。

もっとポジティブな面が大きく感じました。人生を医療の部分が覆うことが少ないと感じさせてくれました。

ボランティア精神のある国なので、高齢者の意識もまた、何かしてもらうという受動的な精神でなく能動的だと感じました。

彼らには

医療やリハビリにおいても、「してもらうという精神」でなく自分自身が考えいくという精神が根底にあります。
それに対して医療者がサポートできることが今後の医療の1つであると思います。

このような意識をもって我々が関わることで、相手も変わるかもしれませんし、医療者の関わり方も、意識改革のため大きく物理的なシステムの変更なくできると思います。

僕はこのような意識で関わりたいですね。

病院とサポート

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