世界的に見て日本の大学の数は、どうなのか。

日本とを比較するためにアメリカ・イングランドの数とともにみてみると

  • 日本の大学数は約750

  • アメリカの大学数は約5300(college /univesity両方含めて)※参照(1)

  • イングランドは、約160(college /univesityなど含む)※参照(2)

参照:
(1)https://www.washingtonpost.com/news/grade-point/wp/2015/07/20/how-many-colleges-and-universities-do-we-really-need/
(2)https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_universities_in_the_United_Kingdom_by_enrollment

さらに各国の人口も比べると

  • 日本の人口は約1億2千万人

  • アメリカの人口は、約3億1千万人

  • イングランドの人口は約6400万人

となっている。

人口比率(大学あたりのゼロ歳の子どもから100歳以上の高齢者まで、全ての国民の比率)で言えば、

  • 日本は、約160,000人/大学

  • アメリカは、約58,490人/大学

  • イギリスは、約400,000人/大学

 

さらに、学部を看護系に制限してみると、日本の看護系大学(学部・学科)は228【※参照(3)】、アメリカは約800【※参照(4)】、イングランドの数は、72【※参照(5)】なので、

  • 日本は、約526,315人/大学

  • アメリカは、約387,500人/大学

  • イギリスは、約888,888人/大学

参照:
(3)https://www.kango-roo.com/sn/a/view/1102
(4)http://study.com/nursing_colleges_and_universities.html
(5)http://www.thecompleteuniversityguide.co.uk/league-tables/rankings?s=nursing

これらの情報を参考にしながら、人口という点で有意差などがあるのか統計として日本の現状をみてもいいなと考えていました。ただ今回はこの数値からの印象と実際にある社会的現状をふまえ書いていこうと思います。

ここで、アメリカやイングランドと比較した場合、
大学の数や看護系の数が、どうでしょうか?

アメリカは圧倒的に多いです。
これは、日本と比べ3倍の人口と何十倍も広い国土ならればでしょうか?人口増大傾向のイングランドやアメリカと比べ、人口が減少し、さらに世界意的に高齢者や社会人が大学へ入学する傾向の少ない日本では、全ての大学の数も看護系学部・学科の数も割合的に多いかなと思います。

日本の看護系大学は増えている。

 

国立大学文系学部の削減について議論されたりしながら、日本では人口減少による経済の縮小など謳われながら一方で日新しい大学や学部が増設されています。ここ10数年で劇的な数で増設している学部・学科の1つとして、看護学関係も含まれます。看護学部・学科は2014年時点で過去25年の設置数と比較して20倍(11大学→228大学)増加しています。

看護系の大学は、就職という面などで人気もあり大学経営としても採算が取れるコンテンツであるので、経営が厳しい大学からの参入が増えているのは現状としてあります。この急激な私立系大学の増加にともない一つの大学での学年当たりの学生数が80−100名となっているので、既存の公立・国立大学に比べて多い状態です。
そのため職員のポストや環境の調整が全国で需要過多の状態になっています。
これは、高齢化社会などに伴う医療・介護職種の需要が高まる中、政府の方針として看護師の不足の解消のため長期計画に基づいて起こった現象でもあるでしょう。(今までの専修学校などでは、学校の定員数を100名以上となることは少なかったはずです。)

看護学を単位習得するまでには、一定期間の臨地実習が必要となるので、病院などの施設が、実学生が実習をする場が必要となります。省庁から定められたことや法律に基づいた教育内容からさらに大学ごとの特徴である教育方針を出さなければなりません。それをできる限り満たせるような施設を探し、さらに交渉できた施設との関係性の構築をしていかなけれなりません。大学が密集した都会では、臨地実習の施設確保が熾烈極める事態になってきているということでしょう。(郊外/田舎地域でも施設の絶対数が減少するので、違う意味でむずかしいかもしれません)職員の人脈であったり、フルで活用できるような状況となります。するとそのような研究者・教育者として素晴らしい人材でなく、人脈を構築できるような人材を採用しなければなりません。しかし、現状としては臨床現場での看護師不足でありながら、ある程度、志を持った教員となる人材を急激に増加できるでしょうか。この条件を満たせるような現実はなく、問題としてあることでしょう。

大学の教育方法とは、

旧時代のような伝えるのみの講義でなく、世界の大学のような学生間・教員ー学生間のディスカッションなども含まれるような各々教員の学んできた学問を学生が深められるようなアクティブな講義が必要だと考えます。さらにいえば、講義では参考書にあるような内容でなく、それを噛み砕いたり応用された内容を話すことが大事だと思っています。そのために復習や予習などを事前にしてくることをもとめているはずです。看護学であれば、卒業後は看護師の即戦力として活躍することが求められます。しかし実践では学問で学ぶようなことだけでは到底対応できないことを、社会にでた方々であれば実感されているかと思います。日本では、大学へ入ることが日本社会でのレールの一つのようになってきています。なので、なにか将来の研究など逆算しながら希望を持って入学する学生もいるでしょうが、なんとなく高校生活の延長となって進学すること学生も多くなっています。そのような背景がある学生に対して海外のような本来あるべき大学での教育内容で立ち上げるには、一人の力(教員や職員)では到底難しいと思います。

モチベーションが低い学生は入学しなくてもいい道を作らないかぎり看護系だけなく他学部においても大学教育の弊害がでてくることでしょう。最終学歴として皆が同じように大学へ進学し、就職するという大きなレールは、日本社会の弊害の1つなってきているのかなと思います。日本は大学に行かなければならないというレールが、大きく人生にのっかり過ぎているようです。自分も現役の受験生の時は、大きなレールに乗らなければと思っていました。けれど、世界に目を向けると、そのように考える人もいますが、全く人生のウェイトが異なる人々も多くいることを身を持って知りました。

大学進学が、人生の全てでない人々がいます。海外の方々は大学進学しなくても羨ましいくらいに幸せそうに生きています。逆に大学進学をしたい学生は、目的意識を高くもっている人材が多いです。学生自身から教育の質を高めさせるような流れとなっていると思います。プレゼンテーションやディスカッションなどが多い海外大学の特徴でしょうか。

大学進学であれそれ以外の道であれ、物理的な困難やストレスに出会っているかもしれませんが、自主的に切り開いた道を一所懸命に活きており幸せそうです。

私も幸せに暮らすことが、人生のモットーです。

日本もそろそろ、全て同じ・均一が最高であるという感覚を捨てなければならないでしょう。なぜなら、日本から大学新設や大学へ移行することを薦められている看護系でさえ、大学として困難・限界を突破できる人材やシステムが不足しているのです。

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大学社会の限界 2016.04.29 改訂

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