看護師のオーバーワークって


時間外労働の発生条件

ー時間外イベントー
 * 勉強会
 * 委員会活動
 * 後輩指導

なにかと、正規の看護師をしていく上で介護でなく看護をするために、医療スタッフとして働く為に勉強会となるものが多くある。
呼吸器(ベンチレーターなど含めて)循環器(疾患・心電図・体外循環など)・脳神経・整形・婦人科・マイナー疾患・院内救急対応・災害看護/救助(DMAT関連・トリアージなどなど)といった項目は多岐にわたる。
救急外来看護とICU・病棟看護では、各々の看護で重要となる視点が少し異なったり、各々の部署の勉強内容を学ぶと考えると結構な量と回数となる。

例えば、同じ脳梗塞であれ外来であれば、もちろん脳梗塞なのか脳出血なのか、違う疾患なのかわからいことから始まるし、情報を集めながら医師が診断しつつ、その間に必要な看護(医師の治療をリアルタイムに把握し、予測するのも重要)がある。ICUであれば厳密な管理(水分出納や医療機器など含め)と外来からの情報に基づくく継続した看護があり、病棟ではここで患者の終末なのか、次のステップ(転院などあるのか)などがあるのかを考えて、ICU管理レベルでない治療やリハビリをしつつ看護を継続していく場所となっていく。

さらに医師が開催するもの(食事付きのランチョンセミナーのようなものもあれば、形式は色々)や業者が説明に来るものなどもあるので年中やっている感じだ。

本気でやっている急性期病院(場所によっては、急性期とは程遠く、疑いたくなるような病院もある)にいると、しっかりエビデンスを持った医師の治療方針とか医療の考え方を学べ、看護という点でチーム方針を共有できたり意見や質問ができるので学びも多く、また勉強会がコミュニティとしての役割をもって医師やスタッフとの信頼関係に繋がったりとメリットも多くある。勉強会で人気のある医師は、学会論文など出しているだけあり論理的に話せるし、誰にでもわかりやすい説明、要点を抑えながら話せるので、とても理解しやすい。プレゼンの技術を盗む(参考にする)にもいい。。。

そういう病院で働く機会があれば、給料以上に費用対効果も高いのでついついあらゆる勉強会に参加してしまうことも多くなる。興味がある者に参加するならば大変自己学習になり、とても為になるので、人生経験としてプラスだ。

しかし、どうでもいいと感じてしまうような勉強会に限って、スタッフ強制参加イベントであったりするので休暇が、休暇でなく出勤となることもしばしばある。

委員会活動もそれにあたる。だいたい平日の業務終わりや昼休み時間などに開催されるので、シフト上は平日の休暇であっても時間を取って行くことになる。
まあどうでもいいものから、少し大事なものまで議事録見ればいいもんも多くあるのが委員会だ。話が好きな人が脱線するような委員会もあるので、そういう委員になってしまうと時間拘束がつらい。

病棟によっては、係もあったりする。(庶務・宴会係・総務・図書などなど)金銭管理も大変なかかりだが、病棟内(スタッフ休憩室などなど)の整理整頓・スタッフ用のワクチン接種(インフルエンザ等)の有無の管理も大所帯の病棟だと結構大変であったりする。歓送迎会を管理する係になると、四半期に一度はイベントがあるし、場所選定から予算回収まで意外と大変であったりする。

初見の店は、やはり下見で行かないといけなかったりするので、夜勤明けや休暇を利用して行くコトが多くなる。

後輩指導も時間外に行うことが多い。できるかぎり時間内で終えたいけれども、救急外来や病棟の検査など手技関係は、患者を送り出して時間ができてから振り返っておこうなことが多いので、リアルタイムにできないことも多い。そうなると時間外となる。

ー通常勤務内ー
 * 完璧な引き継ぎができない
 * 引き継ぎ時間が長い

時間外労働をするというより、できる限り時間内に業務をこなすことを優先する。しかし、やはり根本的にヘルパー的なポジションを持たない日本の医療体制は、夕方になり食事の時間となると、介助が必要であれば日勤(~17:00)が手伝うこともあれば逆に朝ごはんの時間は夜勤(~9:00まで)が手伝うことも…
そして職場全体で時間に対して割り切り感がなく(日本の悪しき労働観念)、さらに記録というものに縛られる。看護計画の修正や評価という流れがあるけれども、なぜか時間内労働で終わらない。行える時間がないまま勤務時間が終了し、時間外労働となる。なので、食事介助の次は、PCの前でデスクワークの始まりだ。

食事介助だけであればいいが、内服管理や点滴引き継ぎ、生活介助ケア全てが引き継ぎ出来ていないと、さらに時間伸びていく。夜勤スタッフの数は、日勤より少なくなるのが一般的なので、こういう条件が重なり、当日中にになんとか終わらせようという事は、日勤が駆り出される。なので定時になにもないは、ない。

週末は、担当医師もいなくなるので、夜勤と同じく指示管理も明確で無いと苦労する。なので、引き継ぐ前に確認が必要だったり、特に経験年数浅いスタッフの担当患者では、指示漏れがないように意識しなければ、後にスタッフ全員(特に夜勤)に苦労が被ってくることもあるので、自分の担当だけでなく見直しが必要となる。

 

 

また最近は簡素化しようという流れもあるが、業務の引き継ぎ(申し送り)も長い。患者情報の共有と簡略化ができると高い資金で導入した電子カルテであるが、まあ一括して一目で理解できる情報システムでない。
作っている業者が、大手電機屋なのでしょうがないことなのだが、ニーズとかけ離れている感がある。

これは大学教員として臨床実習に行った際にさらに実感できた。病院毎に業者が異なるので、各々特性をもった電子カルテとなっている。
学生にアドバイスや指導するために必要な情報を探す際に時間を要すのだ。
電子カルテ内には学生が知らんくても実習として成立できる(学習ができる)こともあるので、そういうのに学生が情報集で時間使っていると貴重な自習時間を浪費することになるので、避けなければならない。
なので業務的に必要な情報と区別するために下見を行っていると、まあ各メーカーさんの電子カルテは残念だ。。。。患者のベース情報(アレルギー・現病歴・既往歴)食事内容・内服(現在・休止中)・治療と検査(予定・結果)だけでいいので、ひとめでわかるシステムは構築できないのかと思ってしまう。

病棟で働いてると、転院とかの今後の方針もわかればいいけれども、それは追々カルテを探ってもなんとかなるしリーダーが把握していればなんとかなる。スタッフが1日受け持って患者をまわるためには、ベースとなる情報が必要なのだ。これは学生も同様であるし、担当する患者の1日の流れを把握し行動計画できるようになれなければ、実習で看護展開がハードになっていく。

臨床では、ディスプレイと向き合いながら、クリックしてページをざっくり開き、情報をきっちり把握できる経験年数(臨機応変にしつつ、タイムテーブルをこねくり回せるようになれる技術)になると、なんとか時間外労働ならずにできる日も増えてくるレベルになれる。ただ決して無くなるというわけでない。

なので手書きであるけれども、A4サイズに患者情報をまとめていた時代のほうが、引き継いでもらうスッタフも話を聞きつつ紙に記載された患者情報を参照しながらだったので、要点を確認でき、引き継ぎも早かったような感じだ。電子カルテで1枚見れば理解できるようなページができれば話が別だが・・・・

経験年数上の方のほうがタイピング速度が早くない方が多いので、業務の負担が半端ない。業務の引き継ぎに時間を要した経験年数の浅いスタッフの方が、記録が早かったりするので、終わったとしても意外と帰りづらかったりする。特に振り返りなどをしたもらった先輩スタッフが、業務が終わっていないと何とも云えない時間となる。

これはオーストラリアやCanadaなど海外では、まず存在しない微妙な時間ロスの習慣なので、なんとかならないかと思う。

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